研究課題/領域番号 |
18K12563
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
澤藤 りかい 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), ポスドク研究員 (50814612)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 古代DNA / 歯石 / 食物 / メタゲノム解析 |
研究実績の概要 |
江戸時代の各身分において、その食生活の違いを明らかにするのは手法の限界によってこれまで難しかった。本研究では人骨の歯に付着する歯石に着目し、歯石に含まれる食物のDNAを分析する。この手法を各身分(武士・町人・農民)の人骨に適用し、彼らが食べていたものを明らかにする。最終的には、身分の違いによって食生活がどのように異なっていたのかについて考察する。本研究ではターゲットキャプチャの手法を歯石のDNA解析に取り入れ、歯石に含まれる食物(植物・動物)DNAのみを濃縮・解析する方法を開発する。この手法をまず現代の歯石に適用し、その有効性を検証する。同時に普段の食事のアンケートも行うことで、実際に食べているものが、歯石に含まれるDNAにどの程度反映されているかを調べる。その後、江戸時代の人骨にも適用し、食べていたものの品目リストを各身分ごとに作成し、当時の食生活について考察する。 当該年度においては、歯石の収集を主に行った。聖マリアンナ医科大学の長岡朋人准教授の協力のもと、江戸時代の塩川遺跡の人骨24個体から歯石を採取することができた。また、現代人の歯石についても、協力者のもと歯石を20個体分ほど採取し、同時に、同じ個人から食物アンケート(普段よく食べているもの、当日・前日に食べたもの)も取得している。現在、これらの歯石から、Dabney et al. (2013)の抽出方法を改良してDNAの抽出を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
産休・育休を取得したため勤務月が減少し、当初の予定に対し進捗状況がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は歯石DNAにターゲットキャプチャ法を適用し、食物のDNAを濃縮した後に次世代シーケンサーで配列解読を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度の後半から産休・育休を取得したため、その期間は研究費を使用すること・実験などを行うことができず、次年度使用額が生じた。
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