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2019 年度 実績報告書

歯石DNAを用いた江戸時代の食物解析ー武士・町人・農民の食生活ー

研究課題

研究課題/領域番号 18K12563
研究機関琉球大学

研究代表者

澤藤 りかい  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), ポスドク研究員 (50814612)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード古代DNA / 歯石 / 食物 / メタゲノム解析 / 食文化 / 身分 / 社会階層 / 江戸
研究実績の概要

江戸時代の各身分において、その食生活の違いを明らかにするのは手法の限界によってこれまで難しかった。本研究では人骨の歯に付着する歯石に着目し、歯石に含まれる食物のDNAを分析する。この手法を各身分(武士・町人・農民)の人骨に適用し、彼らが食べていたものを明らかにする。最終的には、身分の違いによって食生活がどのように異なっていたのかについて考察する。
当該年度においては、江戸時代の歯石約60個体分と現代の歯石約20個体分からDNAを抽出し、次世代シーケンサイルミナ用のDNAライブラリを作成した。このDNAライブラリは、先進ゲノム支援(https://www.genome-sci.jp/)によりショットガンシーケンスを行うこととなった。これにより、ターゲットキャプチャを行わなくても、必要十分なデータが得られるようになった。この結果はオープンアクセスの論文としてまとめ、またプレスリリースも行う予定である。また、予備的研究として位置づけられる、江戸時代の歯石13個体分の食物DNA解析結果が、PLOS ONE誌に掲載された。この研究はプレスリリースを行い、朝日新聞、読売新聞はじめ7つのメディアに取り上げられた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2020 2019 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 備考 (4件)

  • [雑誌論文] Ancient DNA analysis of food remains in human dental calculus from the Edo period, Japan2020

    • 著者名/発表者名
      Sawafuji Rikai、Saso Aiko、Suda Wataru、Hattori Masahira、Ueda Shintaroh
    • 雑誌名

      PLOS ONE

      巻: 15 ページ: e0226654

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0226654

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 礼文島浜中2遺跡の古代土壌DNA解析.2019

    • 著者名/発表者名
      澤藤 りかい、Christian Leipe、Andrzej Weber、加藤 博文、石田 肇、Mikkel W Pedersen.
    • 学会等名
      第73回日本人類学会大会
  • [学会発表] 礼文島浜中2遺跡の古代土壌DNA解析.2019

    • 著者名/発表者名
      澤藤りかい, Christian Leipe, Andrzej Weber, 加藤博文, 石田肇, Mikkel Winther Pedersen.
    • 学会等名
      日本文化財科学会第36回大会
  • [備考] 江戸の庶民は何を食べていた? ~江戸時代の歯石DNAから当時の食物を復元~(琉球大学プレスリリース)

    • URL

      https://www.u-ryukyu.ac.jp/news/11420/

  • [備考] 歯石が語る江戸の食生活 栗やカボチャや歯磨き粉、DNA抽出 (朝日新聞4月16日朝刊)

    • URL

      https://www.asahi.com/articles/DA3S14443272.html

  • [備考] [サイエンス・フォーカス]歴史を読み解く<下>髪頼み 江戸の食探る(読売新聞5月24日朝刊)

    • URL

      https://www.yomiuri.co.jp/science/20200523-OYT8T50078/

  • [備考] びっくりサイエンス 江戸っ子は何を食べたのか 歯石のDNAで再現(産経新聞ウェブ記事)

    • URL

      https://special.sankei.com/a/life/article/20200418/0001.html

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公開日: 2021-01-27  

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