研究課題/領域番号 |
18K12564
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研究機関 | 東北芸術工科大学 |
研究代表者 |
佐々木 淑美 東北芸術工科大学, 文化財保存修復研究センター, 研究員 (60637883)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 煉瓦造建築 / リノベーション / 活用 / 内部意匠 |
研究実績の概要 |
当初の予定では、比較研究対象における現地調査を進め情報収集、データ収集を進める予定であったが、COVID-19感染拡大により困難な状況が1年間続いた。 そこで、昨年度の報告書に記載した通り、これまでに収集した資料の精査とデータの整理・分析、新たな調査対象の探索を進めた。 探索の結果、新たな調査対象として、リノベーション建築を加えることとした。 これまでは、窯以外の煉瓦造建築の保存・公開を調査研究してきたが、今年度は、より広範な対象から検討を深める目的で、リノベーション建築に関する文献収集および事例収集を進めた。 また、リノベーション事例において、内部意匠の変更もいくつか見られたことから、内部意匠に関する文献収集および事例収集も進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19感染拡大により予定していた現地調査がすべて実施不可能であった。 したがって、次年度にそれらの調査を実施できることを期待している。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度できなかった現地調査の実施を予定している。 しかし、COVID-19感染拡大は未だ継続しており、調査実施の目途はたたない。 終息を期待しつつ、現地調査なしで研究の進展を図るため、次の2点に留意し本年度で研究完了できるよう善処する。 1)これまでの調査成果に基づく考察を進める。また、『近代化遺産(建造物等)総合調査』の参照、現地管理者へのヒアリング、継続調査中の対象へのリモート調査(管理者による測定、データ送付など)など、新たな研究手法を検討する。 2)リノベーション建築の活用事例を収集・分析する。また、近隣にあるリノベーション建築についての保存活用の提案を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた現地調査がすべて不可能となったため残額が生じた。 また、これまでの研究成果の英語論文での公表を目指したが間に合わず、そのための費用等も繰り越しとなった。 次年度は、現地調査の実施を期待しつつ、再び調査不可能だった場合を最初から想定し、試料収集や分析のための機器の購入、論文執筆のための準備等を早くから進める。
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