研究課題/領域番号 |
18K12572
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
五木田 まきは 金沢大学, 古代文明・文化資源学研究所, 客員研究員 (40806197)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 文化資源 / 博物館 / 地域発展 / 住民参加 / パブリック考古学 / マヤ / コパン |
研究実績の概要 |
当初の交付期間であった2021(令和3)年までに新型コロナウイルス感染症の影響により予定通りに研究課題を遂行できなかったため、研究期間を延長した1年目である2022(令和4)年度はこれまでの研究成果のまとめとして、ホンジュラス共和国コパンルイナス市における文化資源マネジメントとしてのエコミュージアムについての検討を行った。関係者と協議を行い、今後実践するための具体的な計画の策定を進めた。 また、国内外の学会、研究会において研究発表、情報収集を行った。6月に高知で開催された日本ミュージアムマネジメント学会、熊本で開催された文化財保存修復学会に参加し、地域社会における博物館や文化財保護に関する様々な活動事例についての情報収集と関係者との意見交換を行った。 国外の学会・研究会については、7月にはチェコのプラハでの現地会場とオンラインとのハイブリット形式で開催された第9回世界考古学会議(WAC-9)にオンラインで参加し、セッションC09-01“Community Archaeology and Management of heritage Sites and Museums”において研究発表を行うとともに、各地における考古学や博物館と地域社会に関する活動事例などの情報収集や各国の研究者と意見交換を行った。また、8月にプラハの現地会場とオンラインとのハイブリット形式で行われた第26回国際博物館会議(ICOM)にオンラインで参加し、研究発表・ポスター発表を視聴し情報収集を行うととも、各国の研究者との意見交換を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
国内における学会や研究会等は現地参加できるようになり、対面での情報収集・意見交換を進めることができたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、研究開始当初予定していた海外での長期現地調査は依然として実施することができなかったため、当初予定より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間を延長を申請し、交付された補助金の一部は来年度へ繰り越し、国内での資料・情報収集、意見交換を行いつつ、論文執筆を進める。また、オンラインを通じて現地状況、統計データなどの情報収集も随時行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響により長期現地調査が実施できなかったため、航空券、滞在費、現地協力者謝金、現地での消耗品等、予定していた旅費及び調査関連費の支出がなく残金が生じた。研究課題を1年再延長し、翌年に繰り越した残金は可能な範囲での国内における調査、および研究成果公開のための諸経費として使用予定である。
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