研究課題/領域番号 |
18K12580
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
久保 倫子 筑波大学, 生命環境系, 助教 (00706947)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 都市空間 / 空虚化 / 分断都市化 / 居住環境 |
研究実績の概要 |
本年度は,北米都市における集中的なフィールドワークを実施する予定であったが,感染症拡大の影響で渡航できなかったため,文献調査および国内でのフィールドワークを実施した。具体的には,社会的公正性に近接した概念を含め,政策および哲学等の文献から研究枠組みの再構築を図るとともに,それに適した分析手法を導いた。これを元に,渡航が可能となれば北米都市におけるフィールドワークを実施し,日本都市との比較研究に発展させていく予定である。 研究成果としては,まず,オンライン開催となった,国際社会学会の支部大会において,これまでの研究成果を発表した。経済地理学会の地方大会において、都市のスポンジ化に関する発表を行った。次に,東京大都市圏における都市変化の要因と分断都市化の実態について,英語の書籍をSpringerより出版した。さらに,日本の郊外住宅地における高齢化,空き家化,居住環境の悪化がどのように高齢居住者の生活に影響するかについて,日本語および英語での論文を発表した。 来年度は,感染症の感染拡大状況を考慮しながら,できるだけ海外都市の動向を文献や統計データ,オンラインで入手可能な資料等から探り,日本都市との比較に繋げたい。また,渡航可能となれば長期的に北米都市に滞在し,現地の研究者や都市計画家らと議論しフィールドワークを実施する予定である。現地での調査内容を精査する上でも,本年度再構築を図った研究枠組みおよび分析手法を精緻化するとともに,国際比較を行うために日本都市の実態を正確に把握したうえで,指標化を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本来は,北米都市におけるフィールドワークを実施する予定の期間であったが,海外渡航ができなかったため,研究内容を変更した。ただし,2018-2019年度フルブライト奨学生としてシカゴに滞在中,現地でのフィールドワークを実施してきたため,その成果を纏めながら,文献・統計資料・オンラインで入手可能な資料の収集に努めた。
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今後の研究の推進方策 |
来年度は,感染症の感染拡大状況を考慮しながら,できるだけ海外都市の動向を文献や統計データ,オンラインで入手可能な資料等から探り,日本都市との比較に繋げたい。また,渡航可能となれば長期的に北米都市に滞在し,現地の研究者や都市計画家らと議論しフィールドワークを実施する予定である。現地での調査内容を精査する上でも,本年度再構築を図った研究枠組みおよび分析手法を精緻化するとともに,国際比較を行うために日本都市の実態を正確に把握したうえで,指標化を進めている。
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