研究課題/領域番号 |
18K12588
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
伊藤 千尋 福岡大学, 人文学部, 准教授 (00609662)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 都市-農村関係 / ザンビア / 大規模開発 / アフリカ |
研究実績の概要 |
近年、グローバル化が深化するアフリカ都市・農村双方において、不動産開発や農地取得など、大規模な投資をともなう開発プロジェクト(以下、「大規模投資」)が増加している。本研究では、「大規模投資」が進行するザンビアにおける人口移動の動態や資本・情報のネットワークを明らかにすることを通じて、「大規模投資」が都市-農村関係に与える影響を考察することを目的としている。 三年目にあたる令和二年度は、これまでに得られたデータの分析や文献研究、および成果発表を中心に行った。まず、ザンビアに関する書籍において、同国の都市ー農村関係の動態、産業や生活文化等に関する複数の章を担当し、寄稿した。この成果は、これまでに現地調査で得られた学術的な成果を同国の具体的な地域像として一般社会に広く還元する点において意義がある。また、ザンビアの中小都市における商業漁業の動態を分析した論文を執筆した。本研究では都市ー農村関係の動態を検討する際に、中小都市の役割に注目している。この論文は、中小都市において展開する商業漁業を、都市化をはじめとした社会・経済的な状況を関連づけで論じたものである。 このように今年度は成果発表を中心に行ったが、新型コロナウィルス感染症の影響を受け、予定していた現地調査を実施することができなかった。よって、今年度が最終年度であったが、研究期間を延長して、次年度に追加の現地調査や成果発表の一部を実施することとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は新型コロナウィルス感染症の影響を受け、予定していた現地調査をキャンセルするなど、研究の進捗に支障が生じたためである。よって、今年度が最終年度であったが、研究期間を延長して、次年度に追加の現地調査や成果発表の一部を実施することとした。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、可能であれば追加調査を実施し、研究の総括を行いたいと考えている。しかしながら、新型コロナウィルス感染症の影響によって、渡航できるかどうかは依然として不透明である。追加調査を実施できない場合には、文献調査や統計分析を進め、研究の総括を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症の影響を受け、予定していた現地調査を実施することができなかったためである。研究期間を延長し、次年度に追加の現地調査を実施する予定である。
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