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2018 年度 実施状況報告書

高齢期における生活空間とモビリティ関連QOLの構築プロセスに関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K12589
研究機関高知大学

研究代表者

田中 健作  高知大学, 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門, 講師 (20636469)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード高齢者 / モビリティ / QOL
研究実績の概要

研究初年度にあたる2018年度は、本研究目的を達成するために必要なデータ収集や今後の調査体制の構築に努めた。
年度前半は宝塚市における調査協力者との打ち合わせを行い、2018年12月に第1回目のモビリティに関するアンケート調査、7日間の日記記入式調査、インタビュー調査を実施した。これらには、17世帯22名の協力を得ることができた。これに並行して宝塚市の集合住宅にて、高齢者へのアンケート調査を実施し33名からの回答を得た。これらにより、食生活、社会参加状況、交通手段の利用状況および時系列変化、日々の生活充実感など、高齢者のモビリティやQOLに関する質的な基礎データを幅広く収集することができた。高齢者は付近の公園での早朝体操やウォーキング、日中のヨガ参加等を取り入れていたり、健康改善のために鍼灸の利用を始めたりして、モビリティの基礎となる健康の維持に努めていた。また、単身高齢者の中には、長距離集合住宅内の自治活動を生きる張り合いとし、その一つである近隣温泉旅行やカラオケなどの交流機会を積極的に利用している人も見られた。都市居住高齢者はモビリティが低下する中でQOLを維持するために、近隣の都市的インフラを積極的に活用しているといえる。他方、調査協力者より日記調査票の記入方式への改善要望があった。また、年度途中に転居や病気等により調査継続が困難となった例も複数あった。次年度に対応したい。
2019年1~2月には、豊田工業高等専門学校・教授の鈴木基伸氏の協力を得て、(地方都市的な性格を持つ)愛知県西尾市において23名に予備調査を実施し、地方都市における高齢者の趣味活動や生活形成に関わる、モビリティやQOLに関する基礎的データを収集した。
このほか、2018年12月には山間地域である徳島県上勝町において、次年度以降の高齢者ヒアリング調査実施に関する打ち合わせを行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2018年度秋に研究代表者の所属変更があり、調査開始時期は半年ほど遅れたものの、「研究実績の概要」に示した通り、各種調査を実施しつつ、本研究を遂行するための基盤を構築することができたため。

今後の研究の推進方策

2018年度に構築した調査実施体制のもと、各地域1~2年かけて調査を実施する。2019年度は宝塚市の調査を優先し、西尾市や上勝町における調査も試行する。

次年度使用額が生じた理由

研究代表者の年度途中の異動に伴い、研究実施内容を変更(縮小)したため。次年度はこれらを所与の調査費用に充当する予定である。

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公開日: 2019-12-27  

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