研究実績の概要 |
本研究課題における本年度のおもな実績として右1-3があげられる:1. (査読付きプロシーディング) 'Where Muslim Spirits Possess Christian Mediums: The Hadra Meeting in Boset, Ethiopia', "ASC-TUFS Working Papers Volume 2" (2022) pp.261-274。2.(学会発表)「エチオピアの国内投資家による土地取引と民族間関係 ―ベニシャングル・グムズ州の「農業開発」と排斥運動―」, 日本アフリカ学会第58回学術大会, 2021/05。3.(国際シンポジウムでの発表)'Where Muslim Spirits Possess Christian Mediums: the Hadra Meeting in Boset, Ethiopia', ASC-TUFS 5th Anniversary International Symposium, 2022/03。 上1, 3に関しては、エチオピア・オロミア州東ショア地区のオロモのコミュニティで盛んにみられる、もともとはイスラム教に由来するハドラ集会に多くのキリスト教徒が参加していることを報告しつつ、これとエスニシティや地方史との関連について議論した。また、2に関しては、エチオピア・ベニシャングル・グムズ州にみられる土地収奪について、同国の資産家たちの関与に注目し、それが内政やエスニシティとどのように関わるかを議論した。なお、この発表のおもなデータは、2019年12月18日から2020年1月6日まで同地で行った現地調査で収集した。いずれの発表機会においても今後の研究をすすめるための建設的なコメントがもらうことができた。
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