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2023 年度 研究成果報告書

アーカイブと共同体の文化人類学的研究-イスラエル・ホロコースト博物館を中心に

研究課題

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研究課題/領域番号 18K12596
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分04030:文化人類学および民俗学関連
研究機関東京理科大学 (2022-2023)
東京大学 (2020-2021)
京都大学 (2018-2019)

研究代表者

宇田川 彩  東京理科大学, 教養教育研究院葛飾キャンパス教養部, 講師 (20814031)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード記憶 / 博物館 / アーカイブ
研究成果の概要

「アーカイブと共同体の文化人類学的研究」においては、実際に人びとが資料とともに語ったり、資料を寄贈したり選別したりといった動態的なプロセスの中で現れてくるユダヤ共同体の史観やアイデンティティについて考察することができた。本研究前期にはイスラエル、後期にはオーストラリアで現地調査を行った。イスラエルにおいては、博物館や記念日を通じた公的な記憶の場の表れについて研究した。他方、移住からの歴史が浅い共同体であるオーストラリアにおいては、共同体の形成過程でどのように博物館や教育が歴史を構築していくかを考察することができた。以上の成果は、シンポジウム、著書、論文として公表された。

自由記述の分野

文化人類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、資料と人が関わり合いながら記憶の場が生まれていく過程を明らかにしたものであり、記憶研究や歴史研究において重要な意義を持つ。また、現在、イスラエル/パレスチナは戦争状態にある。本研究は必ずしも現代政治や国際関係にかかわるものではないが、しかし現代ユダヤ世界を考える上では「記憶」は欠かせないテーマである。現在のユダヤ人やイスラエル人の世界観は、ホロコーストをはじめとした迫害の歴史や、移動の家族史に裏打ちされているからである。現代日本においても、戦災や被災とかかわる歴史の継承は問題とされており、理論的な側面から互いに議論可能なものと考える。

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公開日: 2025-01-30  

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