研究課題/領域番号 |
18K12602
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 皇學館大学 (2019-2023) 日本女子大学 (2018) |
研究代表者 |
瓜田 理子 皇學館大学, 現代日本社会学部, 准教授 (20812712)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 神楽秘曲 / 神宮式年遷宮 / 大礼 / レジリエンス / 社会生態学 / 長期継承 |
研究成果の概要 |
宮廷歌謡の奥秘である神楽秘曲の長期継承について、存亡の機であった近代に焦点を当て、大礼と神宮式年遷宮における奏楽事例を中心に究明を行なった。フィールドワークと文献調査を通して、相伝と奏楽に関わる関係者の継承戦略が存在したことが明確になった。 さらに、社会生態学的レジリエンス理論の適用により、近代の神楽秘曲の継承に関する方策の淵源と特徴を明らかにでき、千年に及ぶ継続の解明に一定の方向を示せた。
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自由記述の分野 |
民族音楽学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、その探究方法にある。20年に1度の神宮式年遷宮、及び御代一度限りの大礼の両方の実地調査を遂行し、関係者に傾聴式聞き取りも行なった。神楽秘曲に関する諸資料の精査と、社会人類学的アプローチを組み合わせた調査により、神楽秘曲の長期継承の鍵となる、近代の継承戦略を明らかにし、現行祭祀の奏楽と本義の継承も確定できた。両祭祀に対する関心の高い国際社会において、神楽秘曲のインパクトは大きい。
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