研究課題/領域番号 |
18K12605
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研究機関 | 大東文化大学 |
研究代表者 |
田崎 郁子 大東文化大学, 国際関係学部, 講師 (00760711)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | キリスト教 / 人間観の変容 / 経済活動 / カレン / タイ |
研究実績の概要 |
2023年度の成果は主に以下の2点である。1点目は、7月に開催された日本タイ学会2023年研究大会における共通論題「経済グローバル化の中でのタイ農業の新たな諸相─北部のマンゴー・イチゴ・ニンニク・コーヒーの生産と流通─」のため、タイから研究者を2名招聘し、自身も「タイ北部におけるイチゴ栽培─国内市場の拡大と、生産から出荷におけるローカルな社会経済関係の変容に着目して─」と題した発表を行ったこと。続いて、雑誌『年報タイ研究』への投稿論文 Strawberry Cultivation in Northern Thailand: Expansion of the Domestic Market and Transformation of Socio-Economic Relationships in the Production Area.を執筆し、New Aspects of Thai Agriculture in the Context of Economic Globalization: Production and Distribution of Strawberries, Garlic, and Coffee in North Thailand.と題した特集の1報として掲載予定となったことである。2点目は2024年2月にタイのチェンマイへ渡航し、タイのキリスト教徒カレン村落における身体とつながりについての一端を明らかにするためのフィールド調査と文献収集を行ったことである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は家事・育児との両立をなんとかはかることができ、学会発表と続く投稿論文の執筆、また短期ではあるものの海外渡航によるフィールド調査を行うことができた。現時点では比較的良い形で研究に取り組めたと考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度となることが考えられるので、成果の公表に努めたい。つながりあう身体に関する論文1報、キリスト教徒カレンの人間観に関する論文1報を執筆する。また、可能ならばタイへの短期フィールド調査も行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究が採択された2018年度からの2度にわたる出産とその後の育児家事、更にコロナ禍により、計画通りの研究遂行が困難となったため(特に海外渡航による調査が難しくなり、計画の変更や延期を余儀なくされた)。昨年度からようやく少しずつフィールド調査などが行えるようになってきた。繰り越した経費は、研究成果の公表にかかわる英文校閲費や、再度のタイへの短期フィールド調査、また国内の学会や研究会への参加、必要な文献などの購入に用いる予定である。
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