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2020 年度 研究成果報告書

南方熊楠と明恵の〈夢〉に関するデータベースの作成と比較思想研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K12608
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分04030:文化人類学および民俗学関連
研究機関秋田公立美術大学 (2019-2020)
龍谷大学 (2018)

研究代表者

唐澤 太輔  秋田公立美術大学, 大学院, 准教授 (90609017)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード南方熊楠 / 明恵 / 夢 / 華厳思想 / ユング / シンクロニシティ / 河合隼雄 / 粘菌
研究成果の概要

本研究は、南方熊楠(1867-1941)と明恵高弁(1173-1232)という、日本における二人の知的巨人の思想を〈夢〉と華厳思想を中心に比較考察するものである。まず南方熊楠の〈夢〉に関する記述を精査し、続いて華厳僧・明恵高弁が見た〈夢〉にどのような動物が登場したかを調べリスト化した。さらに、華厳思想が〈夢〉と深い関わりにあることを考察し、通常の時空間を超えた非-因果的連関すなわちシンクロニシティの背景にあるものを、両者の言説を比較しつつ研究を行なった。両者の〈夢〉と華厳思想を背景とした言説を抽出し、データベース構築の基礎を作ることができた。

自由記述の分野

哲学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、熊楠と明恵の〈夢〉の記録を精査することで、夢と現実の「境界」とはいかなるものかを哲学的に(あるいは存在論的に)論究することができた。併せて、二人の天才が記録した日記等を調査することで、人間における〈夢〉という現象の「意味」を考察することができた。特に、両者の背景にある華厳思想が〈夢〉と深い関わりにあることを考察し、またそれが通常の時空間を超えた非-因果的連関作用の深い考察に繋がることが明らかにできたことは本研究成果の大きな意義の一つでもある。

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公開日: 2022-01-27  

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