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2023 年度 実績報告書

帝政期ローマの法廷実践における模擬弁論教育の意義

研究課題

研究課題/領域番号 18K12619
研究機関関西大学

研究代表者

粟辻 悠  関西大学, 法学部, 教授 (50710597)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード弁論術教育 / ローマ模擬弁論 / ローマ法 / 法廷実務
研究実績の概要

最終年度である今年度は、コロナ禍によって延期が重なっていたスイス・チューリッヒ大学における在外研究を実現することができ、受け入れ教員のバビュジオー教授をはじめとするヨーロッパの関連する研究者と、本研究課題に関する意見交換を行った。そこで得られた成果に基づき、投稿先の都合によりその時期は2024年度になってしまうものの、本研究課題につき欧文での論文発表を予定している。
上記研究成果(論文)の具体的な内容は、とりわけ2020年から2022年にかけて既に発表した論文「模擬法廷弁論における登場人物の造形とその動機の設定について」において展開した分析を基礎として、ローマの法世界におけるそれらのレトリック(弁論術)教育の影響がどの程度の範囲にまで広がっていたかを考察するものとなる。とりわけ、いわゆる「西ローマ帝国の滅亡」後にその領域を引き継いだ東ゴート王国における法廷弁護に着目して、レトリック教育の影響の程度とその社会的な意義について分析を加える。
また、ローマ法の法文史料に基づく分析としては、2023年に発表した「学説彙纂第50巻第16章邦訳」の成果を活用し、ローマ法におけるラテン語の特有の用法についての分析を進めることができた。その一部は、上記の論文における分析にも取り入れられる。
以上の研究成果は、日本においてのみならず世界的にも(法制史・ローマ史・古典の分野を含めて)類例の少ないものであり、広く世界に向けてその価値を問う意義のあるものであろうと考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 大谷哲「「ローマ皇帝デキウスによる供儀執行命令布告の意図と「キリスト教迫害」:供儀執行証明書パピルス史料の分析を中心に」『東海史学』五六巻」2024

    • 著者名/発表者名
      粟辻悠
    • 雑誌名

      法制史研究

      巻: 73 ページ: -

  • [学会発表] The Reception of Western Law in Japan2023

    • 著者名/発表者名
      粟辻悠
    • 学会等名
      International Private Law
    • 招待講演

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公開日: 2024-12-25  

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