研究課題/領域番号 |
18K12678
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
行岡 睦彦 神戸大学, 法学研究科, 准教授 (20734693)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 事業再生 / 社債 / 資本市場 |
研究実績の概要 |
2021年度も、前年度に引き続き、資本市場法制全体を視野に入れながら社債法制の研究を続けた。資本市場法制に関する研究の成果の一つとして、拙稿「証券投資信託のガバナンス構造について」を執筆・公表することができた。社債市場において機関投資家が果たす役割は大きく、本研究課題との関係でも、社債市場における重要な主体である証券投資信託のガバナンス構造を分析することには意義がある。また、本研究が対象とする財務危機局面における社債の権利変更を検討する上では、隣接分野である倒産法制も考慮に入れることが重要であるとの研究開始当初からの考えに基づき、2021年度は、法的倒産手続外での倒産処理(私的整理)のあり方について、一層の研究・検討を進めた(その成果は2022年度~2023年度に順次公表することを予定している)。さらに、社債権者の意思決定の法的規律を検討する上では、同じく資本市場における投資家である株主の意思決定(株主総会)のあり方も参考とすべきであるとの考えに基づき、2021年度は、株主総会に関して生ずる様々な法的諸問題についても研究を進めた(その成果も2022年度~2023年度に順次公表することを予定している)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウィルスの影響により必ずしも当初計画していたとおりではないものの、研究課題について、必要に応じて関連領域に視野を広げてアプローチを多角化しつつ、調査・検討を進めることができており、かつ、関連する研究成果も順次公表することができている。そのため、おおむね順調に進展していると評価した。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルスの影響もあり、研究期間を当初の予定よりも1年度延長させていただいた。2022年度は最終年度として、引き続き研究課題の調査・検討を進めるとともに、順次その成果を公表していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルスの影響により、当初予定していた方法での使用ができなかった。2022年度は、ウィズ・コロナの時代に適合した形での使用を計画している。
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