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2020 年度 実績報告書

沖縄への米軍基地集中に関する外交史研究-三つの局面の分析

研究課題

研究課題/領域番号 18K12737
研究機関沖縄国際大学

研究代表者

野添 文彬  沖縄国際大学, 法学部, 准教授 (00636540)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード沖縄米軍基地 / 沖縄 / 日米関係 / 沖縄返還
研究実績の概要

今年度は、本研究の最終年度であり、これまでの成果を発表することに注力した。第一に、単著『沖縄米軍基地全史』(吉川弘文館、2020年)を刊行した。これは、沖縄戦による米軍基地の構築から今日の普天間飛行場の辺野古移設をめぐる問題まで、沖縄米軍基地の歴史を日米両政府の政策と沖縄側の動きを論じたものである。これによって、本研究計画の目的であった、なぜ、どのように沖縄に米軍基地が集中し、固定化したのかを自分なりにまとめることができた。第二に、沖縄の戦後史についてのいくつかの論文を刊行した。「「コザ暴動」と日米関係ー裁判権移管問題と基地縮小問題を中心に」をKOZA BUNKA BoXに、「講和直後の沖縄問題をめぐる日本外交ー教育権返還構想の挫折と米国の沖縄政策」を『沖縄法学』にそれぞれ発表し、沖縄をめぐる日米関係史についての分析を深めることができた。また、本研究に関連する米軍基地や米国のアジア政策についての研究所についての書評を執筆し、発表した。また2022年公刊予定の『沖縄県史 戦後編』のうち、沖縄返還直後の米軍基地問題をテーマとする節を執筆した。
研究成果の発表に加え、今後の研究に向けた調査も進めた。史料調査では、沖縄県公文書館でオフラハーティ文書、USCAR文書といった米軍関係の資料や吉田嗣延文書や復帰協文書の収集・分析を進めた。また、近年活況を呈している沖縄戦後史研究や史料集の収集を進めた。もっとも、新型コロナウィルスの感染拡大のため、沖縄県外への出張が不可能になり、当初予定していた米国や東京への史料調査を行うことができなかった。また、同様にコロナ禍のなかで学会などでの活動もできなかった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 「コザ暴動」と日米関係ー裁判権移管問題と基地縮小問題を中心に2021

    • 著者名/発表者名
      野添文彬
    • 雑誌名

      KOZA BUNKA BOX

      巻: 17 ページ: 34-47

  • [雑誌論文] 講和直後の沖縄問題をめぐる日本外交ー教育権返還構想の挫折と米国の沖縄政策2021

    • 著者名/発表者名
      野添文彬
    • 雑誌名

      沖縄法学

      巻: 49 ページ: 107-142

  • [雑誌論文] 書評 川名晋史『基地の消長1968~1973ー日本本土の米軍基地「撤退」政策』2021

    • 著者名/発表者名
      野添文彬
    • 雑誌名

      国際安全保障

      巻: 48 ページ: 101-105

  • [雑誌論文] 書評 菅英輝著『冷戦期アメリカのアジア政策 : 「自由主義的国際秩序」の変容と「日米協力」』2020

    • 著者名/発表者名
      野添文彬
    • 雑誌名

      防衛学研究

      巻: 63 ページ: 135-140

  • [図書] 沖縄米軍基地全史2020

    • 著者名/発表者名
      野添文彬
    • 総ページ数
      221
    • 出版者
      吉川弘文館
    • ISBN
      4642059016

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公開日: 2021-12-27  

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