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2019 年度 実施状況報告書

『争い』と発展 - 歴史データを使った因果分析

研究課題

研究課題/領域番号 18K12768
研究機関大阪大学

研究代表者

北村 周平  大阪大学, 国際公共政策研究科, 講師 (90812090)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード争い / 政治と文化の発展 / 経済発展 / 因果推論
研究実績の概要

本研究では、欧州と日本のユニークな歴史データをデジタル化し、それらを使った実証分析を通じて、経済発展の背後にある政治と文化の発展メカニズムを明らかにする。とりわけ人々の争いの歴史が、政治と文化の発展に与えた影響を分析する。
2019年度は、引き続き情報・データ収集及びデジタル化作業と、試験的な解析を行った。まず歴史的な戦闘データであるが、前年度集めたデータを使って解析してみたところ、サンプル数が比較的少なく結果が安定しないことが判明した。このため、ウェブ・スクレイピングの技術を用いて、WikipediaとWikidataから新たにデータを取得した。当初のデータを大幅に超える数の情報が集まり、現在、解析の準備を進めている。次に歴史的な絵画・画家データであるが、絵画データに関してはすでに解析を行い、興味深い結果が出ている。画家データに関しては研究補助員たちに依頼してデータ収集を行っており、2020年度半ば頃までに完成する予定である。完成後、両者を統合して解析を行う。
一方、米騒動の研究に関しては、まず労働争議と選挙データのデジタル化作業を行った。次に、市区町村パネルデータを作成するため、当時の行政界ポリゴンデータを整備する必要が出てきた。根気のいる大変な作業であったが、少なくとも米騒動前後については完成した。このデータを使えば、合併による行政界変遷を時間的・空間的に追うことができる。現在、労働争議と選挙データを統合し、試験的な解析を試みている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初予定していたよりも若干時間はかかっているが、着実にデータ整備が進んでいる。戦闘データについては、試験的な解析から得られた知見を基に、新たなデータを取得した。画家データも、予定通り画家情報の入力作業が続けられている。米騒動の研究に関して、新たに行政界ポリゴンデータを作成する必要が出てきたため整備した。このデータは当初予定していなかったものの、日本の発展を理解する上でとても重要な副産物であり、今後公開することも考えている。

今後の研究の推進方策

引き続きデータ整備を進め、完成したものから随時解析を行う。米騒動の研究に関して、第一回国勢調査をデジタル化する必要性を感じているが、予算との兼ね合いで判断する。

次年度使用額が生じた理由

画家データに関する研究補助員による作業が、2019年度中に完了しなかったため。2020年度中に完了する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] ヨーク大学(カナダ)

    • 国名
      カナダ
    • 外国機関名
      ヨーク大学

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公開日: 2021-01-27  

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