実証分析から温室効果ガスと化学物質共に顧客からの取組要求は企業がR&D予算を持つ確率を高めるが、化学物質の方がより確率を高めることを示唆された。また、化学物質よりも温室効果ガスの方がR&Dに「積極的」な企業の割合が高いが、両方ともに半数近くの企業は「無関心」であった。理論研究からは環境性能が消費者にとって魅力的でない場合は設定しない方が良い可能性があることが示唆された。また、サプライヤー間・小売業者間の競争が短期的なエコ製品の普及に与える影響は同じで競争が激しい方が普及する。ただし、中期的にはサプライヤー間の競争が激しくなく、小売業者間の競争が激しい方がより普及しそうであることが示唆された。
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