学術的意義:非営利組織研究は多元的であり計量書誌学的レビューによる分析でも、様々な分野からの研究が行われていた。ただその中でも、組織ルーチンという視角からの分析は少ない。本研究は、ボランティア性をもつ組織成員の要求とクライアントの要求の相互関係を基礎に、組織存続に影響を与える組織ルーチンを参照して生じる多様な仕事実践を組織化するためのデザイン原理を探索的に指摘した。 社会的意義:非営利組織における組織存続を考えるに、組織成員とクライアントの相互関係を特に考える必要があり、仕事実践を組織化するためのデザイン原理を考える中では、人工物にも注目をしたその活動の作り込みが重要になる点が指摘される。
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