本研究では、ミックスド・メソッド・アプローチにより地域における産官学連携活動とクラスター(産業集積)のメカニズムを分析することを目的とし、地方12地域及び地方地域と比較するため東京圏、関西圏、名古屋圏の三大都市圏でのフィールド調査を実施した。 本研究で調査を実施した地方では、地域の経済活性化のために大学、行政機関、金融機関等の各組織が産官学連携活動、起業、地域クラスター形成の活動にそれぞれ熱心に取り組んでいた。しかし、地方ではこのような活動を積極的に進めれば進める程、ある時点で目的と手段の逆転が起こるなど、ある意味で逆機能ともいえる現象が生じ陥穽に陥ってしまうメカニズムもあることが示唆された。
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