研究課題/領域番号 |
18K12844
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2023) 宮崎公立大学 (2018-2022) |
研究代表者 |
市村 陽亮 大阪公立大学, 大学院経営学研究科, 准教授 (80811116)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | career proactivity / 主体的キャリア形成 / キャリアの責任 / 組織的支援 |
研究成果の概要 |
本研究は、主体的キャリア形成と組織的エンゲージメントの関係に着眼したものであった。研究プロジェクトを進めるなかで、キャリア形成における主体性にまつわる議論が活発となっていることから、そもそものキャリア形成における主体性の概念定義の精緻化と特徴の把握が必要であると判断し、それに注力した。 定性的、定量的な調査から、キャリア形成における主体性は、組織内での中心方向の移動が停滞したときに高まること、組織からの支援を受けて主体性が促進することもあれば抑制されることもあること、日本と米国では伸縮性(展性)に違いがあることが明らかとなった。
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自由記述の分野 |
組織行動論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的貢献は、第一にキャリアの停滞、特に中心方向の停滞が主体的キャリア形成の契機になりうることを示したことである。従来のキャリアの停滞研究では停滞はキャリア形成にネガティブに影響すると考えられてきた。中心性を考慮することで、停滞がキャリア形成にポジティブな影響がある可能性を示した。もうひとつは、キャリア形成の主体性の特徴を明らかにしたことである。キャリアの主体性については改めて概念定義の精緻化が試みられており、それに資する知見を提供した。 社会的意義として、中心方向の移動を意識したキャリアマネジメントの提案及びキャリアの主体性を促進する組織的支援についての知見を提供したことが挙げられる。
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