研究課題/領域番号 |
18K12847
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
琴坂 将広 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 准教授 (20706569)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 制度理論 / 創発的戦略 / 新興企業 / 経営戦略 / アントレプレナーシップ / 定性研究 |
研究成果の概要 |
本研究は創発戦略形成過程に影響をもたらす要因を1)国・地域・エコシステムの視点、2)歴史・伝統・制度の視点、3)経営者の自己認識の視点から探求した。 1の視点からは、中国及び韓国の研究者との共同研究を通じて、東京のスタートアップエコシステムの特性、特徴、それがもたらす新興企業の行動特性、その成長要因の差異を探求した。2の視点からは、老舗企業の戦略更新のプロセスを探求することから、中長期の時間軸で創発的に生じる新たな経営戦略の特性や、その形成にかかわる中間管理職の役割を明らかにした。また、3の視点からは、リーガルテック領域において経営者の弁護士経験の有無がどのように戦略形成に影響するかを議論した。
|
自由記述の分野 |
経営戦略、国際経営、アントレプレナーシップ
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、1の視点からは、東京のスタートアップエコシステムを東アジアの他の代表的なスタートアップエコシステムと定量的かつ多面的に比較する議論とデータを提供した。2の視点からは、老舗企業の代替わりの中長期的なプロセスの実態に関する詳細な事例を提供し、また中間管理職が戦略形成により大きな役割を果たしていることを示した。3の視点からは、いわゆるクロステックといわれる既存産業と新産業の融合事業領域において、既存産業の経験を持つ経営者が、それを持たない経営者とは異なる行動特性を持つ可能性を提示した。これらを総合し、創発戦略形成過程におけるマクロ、ミクロ両面の制度の影響に関する理解を深めた。
|