本研究成果の学術的意義は、近年急速に発展しつつある計量書誌学的なアプローチを用いた経営学研究の現状を簡潔に示し、今後の研究の発展可能性を示したという点にある。計量書誌学的なアプローチを用いた研究は、各研究分野の発展経路を「知の構造」という形で明らかにできるという点で、既存の先行研究レビューの手法を大きく発展させるものであり、本研究からはこれまでどのような有力な先行研究が存在してきたのかを簡潔に把握することができる。また、「知の構造」を明らかにするという目的以外にも経営学の分野で計量書誌学的アプローチを用いる余地は多く残されており、その点についても本研究から様々な示唆を得ることができる。
|