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2019 年度 実施状況報告書

管理職のワーク・ライフ・バランスを規定する要因についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K12871
研究機関九州大学

研究代表者

岸野 早希  九州大学, 経済学研究院, 講師 (00802406)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードワーク・ライフ・バランス / 管理職 / 働き方改革 / イクボス
研究実績の概要

本研究の目的は管理職層のワーク・ライフ・バランスの実現を規定する要因を検討することである。
2年目となる令和元年度は昨年度実施ができなかった管理職自身のワーク・ライフ・バランスに関するインタビュー調査を実施することができた。具体的には平成30年度に実施したワーク・ライフ・バランス論、リーダーシップ論に関する文献研究や令和元年度に新たに行った文献研究に基づき、国内の食品メーカーA社の協力を得て2020年2月にA社とA社のグループ会社に勤務する管理職10名(事業部長職1名、部長職2名、次長職2名、課長職5名)にインタビュー調査を実施した。インタビューの内容は2つに大別され、管理職自身のワーク・ライフ・バランスに関する質問と働き方改革による管理職の役割への影響に関する質問である。インタビュー調査の詳細な分析については令和2年度に行うが、現状の分析において管理職のワーク・ライフ・バランスについてはワークの面に関しては裁量権が大きいことや仕事のやりがいから満足感が高く、ライフの面での不安等がワーク・ライフ・バランスに影響を与えていることが推測された。
文献調査やインタビュー調査による研究成果は2020年3月に開催された国際学会にて申請者により報告された。これらの学会を通じて実務家および国内外の研究者と議論を交わすことができた。また、文献調査や平成30年度に実施したインタビュー調査に基づき論文の共同執筆を行い、国内の雑誌へと投稿した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の研究計画では令和元年度は質問紙調査の設計を行う予定であったが、平成30年度にインタビュー調査の実施ができず、令和元年度にインタビュー調査を行ったため、質問紙調査の設計ができなかった。当初の計画に則った質問紙調査の設計ができなかったため「やや遅れている」と評価した。

今後の研究の推進方策

令和2年度は、令和元年度のインタビュー調査の詳細な分析を行う。そのため、質的研究に関する方法論について知識を深めていく。また、令和元年度の調査に加えて、部下側からのインタビュー調査が可能であればより意義深いインプリケーションを導くことが可能となるため、インタビューの実施に関する交渉を行いたい。また、最終年度であるため、研究の成果を論文にして国内・国外の雑誌に投稿する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 上司の家族支援的行動と オーセンティック・リーダーシップの関係2019

    • 著者名/発表者名
      岸野早希, 松下将章, 市村陽亮, 大矢隆紀, 鈴木竜太
    • 雑誌名

      国民経済雑誌

      巻: 220 ページ: 15-36

    • オープンアクセス
  • [学会発表] A Study of Work Life Balance in Japan2020

    • 著者名/発表者名
      Saki Kishino
    • 学会等名
      ICBEIT2020(国際学会)
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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