本研究の目的は、商店街における「街商人」概念について検討することである。具体的には、従来から商業論で前提とされてきた起業家商人に加え、近年注目されている街商人を商業論でいかに取り込むか、また街商人が商店街のパフォーマンスに与える影響について検討することが目的である。 本来この研究では多くの主体に対してインタビュー調査や長期間にわたるライフヒストリー調査を行う予定であったが新型コロナ感染拡大という制限により大幅に研究計画や内容を修正する必要があった。その中で本年度はこれまで延長していた最終年度となる。本年度においてはこれまでの研究・調査活動のまとめということで内容をまとめるとともに、商人・商店街のネットワークに関する内容にまで焦点を広めることで、新型コロナ感染拡大時における商店街における街づくり・街商人のあり方についても検討を図った。
|