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2019 年度 実施状況報告書

プロフェッショナル組織におけるマネジメント・コントロール・システムの実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K12915
研究機関熊本学園大学

研究代表者

角田 幸太郎  熊本学園大学, 専門職大学院会計専門職研究科, 准教授 (50549813)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードマネジメント・コントロール・システム / インセンティブ・システム / プロフェッショナル組織 / プロサッカークラブ
研究実績の概要

2019年度(2年目)は①フィールド調査研究と②学会報告および論文公表を行った。
①フィールド調査研究:1月上旬に7泊9日の日程で、英国のリサーチサイトへ出向き、会計やマネジメント・コントロール・システム(以下MCS)の実務に関する内部資料を提供して貰い、聴き取り調査を行った。調査先は、イングランド・プロサッカーリーグの実質3部に所属するプロサッカークラブである。前年度までの研究により、MCSの実務はシーズン毎に変化して改善が図られてきたことや、チーム成績に基づく個々のインセンティブ・システムが構築されたことが判明しており、今回の調査では、主として2018/19および2019/20シーズンのMCSの実務の変更点に関して、2017/18シーズン途中に就任した監督、長年秘書を務められている方などから聴き取りを行った。
また、2月中旬に3泊5日の日程で、英国へ出向き、The first ever Sports Psychotherapy Conference(「史上初めてのスポーツ心理療法コンファレンス」)に出席した。当該コンファレンスでは、上記リサーチサイトの心理療法士によるスポーツ心理療法に関する実務の説明や、上記リサーチサイトの監督によるスポーツ心理療法導入の経緯や期待される効果についての説明等を聴くことができ、通常では知り得ないリサーチサイト内部の取り組みを深く知ることができた。

②学会報告および論文公表:本研究の1年目の成果について、2019年12月7日に九州大学伊都キャンパスで開催された九州経済学会第69回大会で学会報告した。報告タイトル「プロスポーツクラブにおけるインセンティブ・システム」である。また、共同執筆によるスポーツマネジメントの学術書の1章分を担当し、「英国プロサッカークラブにおけるインセンティブ・システム」というタイトルで執筆した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

聴き取り調査の成果として、当該リサーチサイトにおけるマネジメント・コントロール・システムの現行の実務や、数年間にわたる実務の変遷は概ね把握できており、MCS理論と結び付けた研究を行っている。しかしながら、リサーチサイトからは、現行の実務の詳細に関する分析の公表は控えるよう求められている。

今後の研究の推進方策

【2021年度(3年目)の達成目標】
①フィールド調査研究:リサーチサイトへ更に追加調査を行う。
②学会報告および論文公表:本研究の1~2年目の成果について、学会報告を行い、学会誌に投稿する。そのため、3年目の研究経費は主として、学会報告のための旅費に充てる。

しかしながら、新型コロナウイルスの状況次第では、リサーチサイトへ聴き取り調査に伺うことはできないし、学会も予定通りに開催されない可能性があり、2021年度の達成目標は未実現に終わることもあり得る。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] プロスポーツクラブにおけるインセンティブ・システム2019

    • 著者名/発表者名
      角田 幸太郎
    • 学会等名
      九州経済学会第66回大会
  • [図書] 『現代スポーツのマネジメント論-「経営学」としてのスポーツマネジメント序説-』2020

    • 著者名/発表者名
      大野貴司編
    • 総ページ数
      254
    • 出版者
      三恵社

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公開日: 2021-01-27  

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