新型コロナウイルス感染症まん延の影響を受けて研究期間を延長して迎えた2021年度(4年目)も、2020年度(3年目)の当初の計画どおり①フィールド調査研究と②学会報告および論文公表を予定していた。しかしながら、2020年度(3年目)と同様に想定外のコロナ禍が一向に収束せず、予定通り実施できないことの方が多かった。 ①フィールド調査研究:長引くコロナ禍により国外への渡航が出来ず、英国リサーチサイトへの追加調査は諦めざるを得なかった。国内のリサーチサイトへの対象変更も検討してみたが、国内においても新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置に関する公示が断続的に出されている状況では困難であった。これまでの研究成果を基に更なる追加調査を計画しており、追加調査できていれば更なる研究成果が得られていることが期待できたので甚だ残念である。 ②学会報告および論文公表:コロナ禍によりフィールド調査研究は2020年2月の訪英(2019年度(2年目))を最後にストップしてしまったが、本研究の1~2年目に得られた成果を活かして、2021年5月22日にオンラインで開催された(当初は熊本学園大学で対面にて開催予定であった)日本管理会計学会第60回九州部会で、「英国プロサッカークラブにおけるマネジメント・コントロールの事例研究」というタイトルで報告を行うことができた。この時の報告内容を基に、複数の先生方の寄稿による学術書『会計学の新領域(仮題)』の1章分を執筆した(刊行時期未定)。
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