中国では、未曾有の規模で急速な高齢化が進んでいるが、国の高齢者政策はようやく始動したところであり、空巣高齢者(子供が巣立った後,高齢者だけが残された状態)の増加など、高齢者の養老や介護に関する問題が深刻となっている。日本においても、少子高齢化への対応は喫緊の課題であり、互いの影響が絶大である両国でのリアルタイムな実証調査は社会科学的に重要な意味を持つ。本研究では、日中における医療と養老を連携した高齢者介護サービスの需要実態と課題を明らかにした。さらに政策動向の適合性を検証することにより、日本の経験を参考として中国の国情に適合する高齢者支援のための社会サービス体系の在り方の提言した。
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