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2023 年度 研究成果報告書

移民第二世代の教育と移民の親子への制度的支援に関する日韓比較研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K12934
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分08010:社会学関連
研究機関大阪公立大学 (2022-2023)
大阪市立大学 (2018-2021)

研究代表者

川本 綾  大阪公立大学, 都市科学・防災研究センター, 客員研究員 (90711945)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード母語継承語教育 / エスニック文化権 / 移民第二世代 / 台湾新住民 / 韓国多文化政策
研究成果の概要

母語継承語教育について、日本では地方自治体水準で、韓国や台湾で国家的な水準で移民の子どもたちに対する支援が行なわれている。子どもたちやその親たちをエンパワーメントする反面、特に韓国や台湾では権利というよりは市場価値が優先されるため、少数言語を持つ子どもたちがより周縁化され移民の階層化現象か起こる憂慮がある点、子どもたちの立場からみると学校現場で特別視されることによるスティグマ化が生じることもあるため、学校のみならず地域で子どもたちの文化を育む受け皿が必要であることがわかった。また、外国につながる親子が持つ生存に関する権利がエスニックな文化権においても基礎となるべき重要課題であることを確認した。

自由記述の分野

社会学

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本より先に移民の流入が進み、特に第二世代の社会統合が社会的課題となっている韓国と台湾の事例は、移民を受け入れざるを得ない日本の将来にとって多くの示唆点を持つ。また、エスニックな文化権という移民の権利について文化的背景の類似した日本・韓国・台湾を比較することは少なく、統合政策を市場価値によってのみ進めることの弊害、具体的には移民当事者の生きづらさにつながる過程が明らかになった点で社会的意義があると考える。

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公開日: 2025-01-30  

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