本科研課題の最終年度にあたる2022年度には、前年度に引き続き資料収集を併行しながら今まで収集してきた資料の再検討や既発表論文で不十分であったところを補完のための作業を中心に行った。 そして、「東西冷戦期における朝鮮半島と東アジア」という共通テーマで行われた朝鮮史研究会大会では討論者として参加した。特に、本科研課題の研究テーマと深く関連する大村収容所問題については、専門研究者の報告や議論を通じて関連研究の視野を広げることや理解を深める時間であった。 岩手大学で開催されたドキュメンタリー映画『スープとイデオロギー』の上映会や監督対談会に参加した。上映会後には在日朝鮮人の歴史についての講演をした。その後は関連研究者らと交流を深める時間を持ち、これを通じて本研究課題についての新たな刺激を受けることができた。 本科研課題の研究遂行期間が終わってからも、2023年9月には海外の学会で本科研課題と関連する内容の報告をすることがすでに決まっている。報告後には原稿化し、研究成果を発表する予定である。
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