研究課題/領域番号 |
18K12968
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
加藤 由衣 高知県立大学, 社会福祉学部, 講師 (30611991)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 省察的実践 / 省察的実践支援ツール / eスキャナー / ジェネラルソーシャルワーク |
研究実績の概要 |
2022年度は、省察的実践支援ツールの開発・検証を予定していたが、新型コロナウイルス感染症のため、現場ソーシャルワーカーによる検証作業の実施が困難であった。そのため、(1)文献研究と(2)省察的実践支援ツールの開発作業を中心に研究を進めた。 まず(1)文献研究では、ソーシャルワークにおける省察的実践に関する先行研究を引き続き渉猟し、ソーシャルワーク実践における省察や省察的実践の特徴や展開を整理した。特に2022年度は、わが国の実態に呼応する独自なソーシャルワークの方法論として構想されているジェネラルソーシャルワークという観点から省察の意義や展開課題を検討した。そして、利用者主体を貫徹し、利用者の視点から支援を創造するうえでの省察的実践の意義を示すとともに、ジェネラルソーシャルワークにおける省察的実践の展開課題が、省察を支援概念に位置づけて実践に具現化していくことにあると整理した。 次に(2)省察的実践支援ツールの開発作業に関しては、研究代表者が所属するエコシステム研究会が制作したeスキャナーを、省察的実践を支援するツールとして活用していくための改修作業を進めた。具体的には、省察的実践状況を情報収集するための入力機能や省察的実践の状況を可視化するためのグラフ化機能を改修し、ソーシャルワーカーによる省察を促進するツールの開発を行うことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
理論研究および省察的実践支援ツールの開発作業については概ね計画にそって進められているが、新型コロナウイルス感染症により、予定していた現場ソーシャルワーカーによる省察的実践支援ツールの検証作業を行うことができず、研究期間の再延長が必要となった。
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今後の研究の推進方策 |
eスキャナーの改修により開発した省察的実践支援ツールの試行版をもとに、その検証作業を計画的に進めていきたい。具体的には、ソーシャルワーカーに省察的実践支援ツールを試用してもらい、質問項目の妥当性やツールの使いやすさの確認を行っていく。その結果をもとに、質問項目の修正等を行い、省察的実践支援ツールを精緻化していきたい。あわせてツールの活用方法を整理することで、実践現場で活用可能な省察的実践支援ツールを目指していきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
2022年度に実施できなかった省察的実践支援ツールの検証を進めるために、現場ソーシャルワーカーにツールを試行してもらい、その結果のヒアリングを実施する予定である。そのための調査旅費、謝金として使用予定である。また、ヒアリング結果の整理や実績をまとめていくための研究補助アルバイトが必要であり、人件費として使用予定である。
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