• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実績報告書

地域のソーシャル・キャピタルが高齢者の認知機能に及ぼす影響についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K12988
研究機関千葉大学

研究代表者

藤原 聡子  千葉大学, 予防医学センター, 特任研究員 (60632429)

研究期間 (年度) 2020-03-01 – 2021-03-31
キーワードソーシャル・キャピタル / 認知機能 / 高齢者
研究実績の概要

認知症高齢者は増加し、公衆衛生上の課題となっている。本研究では、信頼、規範、ネットワークといった社会的なつながりであるソーシャル・キャピタルが豊かな地域に暮らす高齢者は認知機能が低いのかを明らかにすることを目的とした。具体的には、以下の2点を実施した。1)地域のソーシャル・キャピタルと認知症のリスクである手段的日常生活動作能力(IADL)低下と軽度認知障害(MCI)との関連を検討すること、2)地域のソーシャル・キャピタルと認知症との関連を検討することである。
2018年度は、日本老年学的評価研究(JAGES)の縦断データを整備し、分析用のデータセットを構築した。また、3年間のパネルデータを用いて、地域のソーシャル・キャピタルとIADL低下およびMCIとの関連を検証し、社会参加が豊かな地域に暮らす高齢者はIADL低下とMCIのリスクが低いことが示唆された。地域のソーシャル・キャピタルとIADL低下との関連については、論文にまとめ、国際誌に採択・掲載された。地域のソーシャル・キャピタルとMCIとの関連については、国内学会で発表した。2020年度は、2018年度に構築した約6年間のデータセットを用いて、地域のソーシャル・キャピタルと認知症との関連を検証した。その結果、地域のソーシャル・キャピタルと認知症との関連において、追跡期間の課題はあるが社会参加が豊かな地域に暮らす高齢者は、認知症リスクが低い可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ウォーキングによる健康ポイント事業が高齢者の歩行時間,運動機能,うつに及ぼす効果:傾向スコアを用いた逆確率重み付け法による検証2020

    • 著者名/発表者名
      藤原聡子, 辻大士, 近藤克則
    • 雑誌名

      日本公衆衛生雑誌

      巻: 67(10) ページ: 734~744

    • DOI

      10.11236/jph.67.10_734

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 高齢者の社会的ネットワークと認知症リスクとの関連:JAGES6年間縦断研究2020

    • 著者名/発表者名
      藤原聡子, 宮國康弘, 辻大士, 近藤克則
    • 学会等名
      第79回日本公衆衛生学会総会

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi