研究課題
若手研究
本研究では、地域のソーシャル・キャピタルと認知機能との関連を検証することを目的とした。その結果、社会参加の豊かな地域に暮らす高齢者は、認知症のリスクである手段的日常生活動作能力(IADL)の低下と軽度認知障害(MCI)のリスクが低いことが示唆された。地域のソーシャル・キャピタルと認知症との関連においては、追跡期間の課題はあるが社会参加が豊かな地域に暮らす高齢者は、認知症リスクが低い可能性が示唆された。
高齢者看護学
本研究により、個人の要因を考慮した上でも社会参加の豊かな地域に暮らす高齢者は、認知症のリスクであるIADLの低下とMCIのリスクが低いことが示唆された。また、追跡期間の課題はあるが、社会参加の豊かな地域に暮らす高齢者は、認知症リスクが低い可能性が示唆された。個人の社会参加の有無にかかわらず、社会参加を増やす地域づくりは、その参加者のみならず、その地域の高齢者全体の要介護リスクの予防に繋がる可能性が示された。