研究課題/領域番号 |
18K12989
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研究機関 | 公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団 |
研究代表者 |
中村 桃美 公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団, ダイヤ高齢社会研究財団(研究部), 研究員 (80759829)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 認知機能低下 / 高齢期就労 / 生きがい就業 / シルバー人材センター / 就労支援 |
研究実績の概要 |
初年度では、シルバー人材センター会員を対象におこなう認知機能検査(研究1)の実施準備として、調査に用いる尺度選択を目的とする文献調査をおこなった。文献調査の結果、一般的に認知機能検査に用いられるMoCA-J(Japanese version of MoCA)やMMSE(ミニメンタルステート検査;精神状態短時間検査)の実施は、対象となるシルバー人材センターが負担する作業量が多くなり、実現可能性が低いことが予想された。これを受け、さらに文献調査を進めた結果、認知機能低下状態の有無を基本チェックリストの認知症関連3項目によって検討している研究が見つかった。この先行研究に倣い、基本チェックリストを調査票に取り入れる方向で再検討した。 文献調査と並行して、対象となるシルバー人材センター会員の実態把握をおこなった。事前調査では、研究代表者がこれまでにシルバー人材センター会員を対象におこなった調査データを二次利用し、認知機能低下が見られる会員数の把握、その会員の就業状況(具体的な就業内容や就業量など)の検討をおこなった。 初年度に実施した分析内容については第78回日本公衆衛生学会総会(2019/10/23-25)での一般演題(示説発表)にて発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者の産休による作業中断期間があったため。
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今後の研究の推進方策 |
初年度に実施した事前調査の結果をもとに認知機能が低下している会員の就業状況分析を進め、シルバー人材センター事務局とともに認知機能低下がみられる会員への就業支援についてディスカッションをおこなう。この結果をとりまとめ、最終年度には認知機能低下がみられる会員への就業支援をテーマとしたマニュアルを作成する。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度は既存のデータを二次利用した事前分析の実施に留まり、次年度に新規調査を実施することとなったため。
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