研究課題/領域番号 |
18K12989
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研究機関 | 公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団 |
研究代表者 |
中村 桃美 公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団, ダイヤ高齢社会研究財団(研究部), 研究員 (80759829)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 認知機能低下 / 高齢者 / 就業 / シルバー人材センター / 生きがい就業 |
研究実績の概要 |
本年度はこれまでにおこなった調査結果について、シルバー人材センターで就業する会員から主な就業班ごとに代表者を選出し「認知機能が低下した会員でも就業継続が可能なシルバー人材センターでのあり方」を検討する委員会を構成した。本来であれば、この検討委員会によって得られた意見を集約し、研究成果をまとめる予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、対面による委員会開催が困難となり、設備面での限界からオンライン開催も叶わなかった。新型コロナイルスの感染拡大の様子を見ながら委員会の再開時期を待ったが、年度内に収まることは無く、対面での委員会開催は断念せざるを得なかった。これにより、研究年数を1年間延長し、委員会開催という方法でなく、シルバー人材センター全会員への質問紙調査(会員の認知機能の程度、認知機能が低下したことによるヒヤリハット体験など)をおこなうこととなった。本年度の後半は、新たな調査の計画準備を進めるに留まった。 2年度目に実施した調査内容に基づき、シルバー人材センター会員向けの会報に認知機能が低下した際の就業中の注意点や、認知機能の低下予防策等を掲載した記事を作成し、調査内容のフィードバックをおこなった。また、対象センターの事務局や他センターの事務局員に対し、調査結果のフィードバックや今後の課題等について説明する機会を設け、認知機能が低下した会員でも可能な限り就業継続できるような仕組み作りの構築が急がれる点を説明した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令等が影響し、調査方法を大幅に変更せざるを得なくなったため。
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今後の研究の推進方策 |
会員の認知機能の程度を含む健康度や就業中のヒヤリハットを調査し、認知機能が低下した高齢就業者でも就業継続が可能なのかについて検証する。これと同時に、シルバー人材センター入会時の健康度自己申告票を見直し、会員の就業寿命をより延伸するための入会時の健康度把握の方法について検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度が新型コロナウイルス感染拡大に伴い、予定していた調査を中止せざるを得なくなり、次年度に調査を繰り越したため。
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