本研究では児童福祉施設の職員を対象に、記録・分析作業に費やす時間や負担感を低減しながら、外部支援者なしで職員の支援行動の適切な実行および利用者の支援目標の達成を促進するか検討した。まず、行動評価支援ツールの基本的なユーザーインターフェースの開発を行った。その後、児童発達支援事業所の職員5名と利用者3名を対象に、紙媒体による記録と行動評価支援ツールによる記録で、職員の記録・分析にかかる時間や負担感にどのような差異が生じるかを比較した。その結果、行動評価支援ツールを用いた記録条件において、紙媒体での記録条件よりも記録時間が短くなったことが実証された。
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