本研究は、障害と高齢の両分野で横断的な支援ニーズ及び支援実態に関する実態調査を行い、地域における総合的な支援提供の構築のあり方を探るものである。特別養護老人ホームにおける高齢知的障害者の利用実態と支援ニーズに関する調査、知的障害者の加齢に伴うケアのあり方の検討のため海外のライフストーリーワーク実践に関する文献検討、通所系サービス事業所における知的障害者の健康診断に関する研究を実施した。高齢期になり家族による支援が喪失することが想定される知的障害者に対して、若年期からの保健及び生活の情報の蓄積と伝達の重要性が示された。
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