本研究では共同生活型の若者支援に焦点を当て、その実態を調査し、有効性を検証することを目的とした。Covid-19の流行により予定していた調査が一部実施できず、研究目的の一部についてはデータが十分に集まらなかった。成果としては、多様な状況にある若者が民間の居住支援を利用しており、共同生活型若者支援はひと月の利用料で二つのグループに分けられること等が明らかになった。また、共同生活における生活音や相談できる関係性は互いに刺激や安心を与え合うとともに、焦りや縛り合うことを生じさせ、「個的領域」を侵害する可能性があり、支援団体はSNSやスタッフのかかわりにより「個的領域」を確保する工夫をおこなっていた。
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