研究課題/領域番号 |
18K13017
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研究機関 | 鹿児島国際大学 |
研究代表者 |
有村 玲香 鹿児島国際大学, 福祉社会学部, 准教授 (20713689)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | エフォート率の低下 / 新型コロナウィルスの影響 |
研究実績の概要 |
本研究は、3カ年計画で療育関係者へのキャリア発達を支援するため「既存の簡略化された行動分析の学習プログラム」を3つのグループに対して実施する計画である。その取り組みから得た実践的知見と効果、有益性について量的・質的に実証し、地域に根ざしたキャリア発達の支援体制を検討することを目的とした。本研究の独自性と創造性は、「1;身近な場所で専門的な学習を支援すること」、「2;キャリア段階に応じたグループ設定を行うこと」、「3;対象者の基本的心理欲求を充足させること」、「4;療育関係者の専門性の量的・質的確保を実現させ、社会資源としての価値を高めること」、「5;社会資源に制限が多い地域での新たな支援体制の構築と、他地域での展開の可能性と実行性を探ること」にある。
しかし令和2年度は、研究最終年度となっていたが、新型コロナウィルスの影響により研究のエフォート率の低下と研究協力者に対して実践的に実施する研究を行うことが大変難しい状況となり、研究に取り組むことが出来なかった。最終年度の計画として、最適化した 3 つのプログラムの本実施と効果を測定し、科学的根拠と知見を得る。また、他地域への展開の可能性と実行性について検討することもで困難であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルスの影響を受けて、研究を実施することが難しい状況であった。 大学においての資格に関する実習が、学内実習となりその対応を優先せざる得ない状況となり、研究に取り組むための計画や協力者の募集等に求められる「安全」「安心」を確保するための十分な時間と空間を確保することができなったため。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間を1年間延長することを認めて頂いたおかげで、令和2年度に計画をしていた内容を実施していく。 ただし、新型コロナウイルスの影響を可能な限り最小限に抑えるために調査方法や実施方法の検討をしている。 場合によっては、オンラインを用いた研修も取り入れて行く。 そして、研究最終年度のためこれまで得られたデータを分析し論文等にして発表していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和2年度は、新型コロナウィルスの影響を受けて研究のエフォート率が著しく低下した。 そのため、研究を実施することが非常に厳しい状況に陥ってしまい、当初予定をしていた研究費を使用することができなかった。そのことが理由で、次年度使用額が発生した。
令和3年度は、令和2年度に予定をしていた研究を実施する予定であり、場合によってはオンラインを用いた「3密」を避ける形の研究を模索しており物品費での購入を検討している。一方で、海外や研究の先進地への研修は、感染症予防のため実施することは難しいと考えている。
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