【本研究の目的】 身体活動とは安静にしている状態より多くのエネルギーを消費する全ての動きであり、生活の中で行う家事活動などの生活活動も含まれる。本研究は、生活活動の掃除を課題として、その実施が認知機能へ与える影響とその作用を明らかにすることである。 【今年度の計画】 今年度は、高齢者を対象とした計測と解析を行うことを計画していた。家事活動課題と運動課題、安静課題を行い、課題中の前頭前野の活動と認知機能変化、情動変化について比較した。 【研究の進捗と成果】 課題間の比較では、認知機能変化に有意な違いは見られなかったが、情動変化(不安感)において、掃除課題は運動課題、安静課題と比較して有意な改善を示した。課題中の前頭前野の活動については、掃除機かけ課題が安静課題と比較し、右前頭極、左右腹外側前頭前野、左右背外側前頭前野にて有意に大きかった。
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