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2020 年度 実施状況報告書

仮想立体裁断のための手指動作による布モデル操作を実現する動作解析システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K13041
研究機関長野工業高等専門学校

研究代表者

召田 優子  長野工業高等専門学校, 電子制御工学科, 講師 (20757893)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード仮想立体裁断 / 動作解析 / モーションキャプチャ
研究実績の概要

本年度は今まで実装してきた布モデル操作を用いてシンプルなスカートの衣服モデルの作成とジェスチャ判定のシステムの改良を行った.本布操作システムには,つまむ,留める,離す,切るといった操作が実装されており,これらの操作を用いて衣服を作成する.操作にはセンサにより取得した実際の手指のデータを用いている.また,布モデルとそのほかのモデル(人台モデルと手モデル)間には衝突が定義されており,すり抜けを防止している.
今回はシンプルなスカートの製作を試みた.まず,人台モデルに布モデルを貼り付け,さらに変形させてスカートの形状を形成した.この過程でシステムの問題を洗い出すとともに,つまむ箇所の視覚化や布モデルの形状保存機能の追加などシステムの改良も行った.最終的に布モデルを変形させてスカートに似た形状の衣服を作成することができた.人台モデルの腰部分には布モデルが余っており,これは曲面に沿って布モデルを変形させたことにより生じたものでダーツ部分に相当する.このことから,この方法を用いてダーツも表現できる可能性が示唆された.しかし,ダーツ量の調整や貼り付け箇所の位置調整が難しく,さらなるサポート機能の必要性が確認された.
操作の切り替えに関して,各操作はジェスチャにより切り替えることができ,令和元年度は人工知能を用いて特定のジェスチャ判定を行っていた.令和2年度はジェスチャの時間的な変化もデータとして判定に用いた.似たようなジェスチャに関しては誤認識が生じる場合もあったが,そのほかのジェスチャに関しては高い確率で判定が成功していた.時間的な流れも考慮に入れたジェスチャ判定に成功したことで,より自然な手の動きで操作の切り替えを行うことができると考えられる.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

計画では,令和2年度に論文を投稿する予定であったが新型コロナウイルス感染症などの影響により,令和3年度にずれ込んだ.

今後の研究の推進方策

衣服モデルの作成に再挑戦し,その成果を元に論文投稿を行う.

次年度使用額が生じた理由

当初の計画では令和2年度に論文投稿を行う予定であったが,それができなかった.論文投稿を行うために次年度へ科研費を延長し,論文投稿料分の予算を次年度へ回した.

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公開日: 2021-12-27  

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