化粧品の一部には、保水性を有する食物由来タンパク、およびその加水分解物が使用されている。本研究では、化粧品原料として鶏卵に着目し、鶏卵の安全性指標の確立に資する情報を得るために、卵白アレルゲン4種類(オボムコイド、オボアルブミン、オボトランスフェリン、リゾチーム)に対するLC-MS/MS定量分析法を開発した。本法を使用することで、生鮮卵白または乾燥卵白におけるアレルゲン含有量の制御が可能となり、さらに、これらの酵素加水分解物において、オボアルブミン分解度を算出することで加水分解の進行を定量化することが可能であった。
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