研究実績の概要 |
本申請研究は,「戦後義務教育財政システム」の中核的制度の一つである「教職員給与制度」がどのように成立し,なぜ「安定」したのかを明らかにすること を目的とする.そのために,公文書等一次史料に基づいた実証的調査研究を行うものである. 2020年度は,追加の史料収集を行い,論文を執筆する予定であったが,新型コロナウィルスの影響から,各地の公文書館や図書館の利用が困難となったため,追加の史料収集は計画通りには進まなかった.よって,公刊された資料等を購入して研究を進めた.執筆した論文は学会誌等に投稿する予定であるほか,2019年度に公刊した査読論文と合わせ,学位論文に収める予定である. 本申請研究を進める中で,地方レヴェルでの実態を明らかにする必要性を感じたため,令和3年度以降は地方レヴェルの実態に焦点を当てた研究を進めていく予定である.
|