研究課題
若手研究
本研究は,「戦後義務教育財政システム」の「サブシステム」のうち「教職員給与制度」の成立過程及び地方での受容過程の分析を通じ,戦後義務教育財政システムの構造的理解を行うために,戦後教職員給与制度がどのように成立したかを明らかにした.具体的には,「教職員給与制度」形成の要因の一つとして,戦後直後の財政逼迫の中で,地方団体が「統一した基準」を求めたことを明らかにした.
教育財政
戦後教育財政史研究の中で「空白地帯」となっていた教職員給与制度の形成過程を初めて明らかにした.今日の改革に対しても,経路依存を視野に入れた政策的オプションを提示するとともに,制度設計上の指針を提示.