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2018 年度 実施状況報告書

デンマークにおける「生涯にわたるキャリアガイダンス」の機能と役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K13071
研究機関新潟医療福祉大学

研究代表者

佐藤 裕紀  新潟医療福祉大学, 健康科学部, 助教 (60734001)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードキャリアガイダンス / デンマーク教育研究 / 成人教育 / 生涯学習
研究実績の概要

本研究は、デンマークにおける「生涯にわたるキャリアガイダンス」を事例として、その制度的枠組みと歴史的変遷、理論上の基盤、社会的位置づけと機能、そして課題を明らかにする。それらの考察を通じて、人々の多様な生き方を支援する「生涯にわたるキャリアガイダンス」の具体的な在り方を示すことを目的としている。
本研究は全4段階で構成されており、初年度は、第1段階と第2段階を行う計画であった。具体的な内容は以下の内容である。第1段階では「国際的なキャリア教育・ガイダンスの改革動向の把握と先行研究の批判的検討」を行う。具体的には、日本及び国際的なキャリアガイダンスの先行研究の批判的検討と動向、課題を把握する。第2段階では、「デンマークのキャリアガイダンスに関する制度面、理論面での歴史的変遷の整理」を行う。具体的には、まずデンマークのキャリアガイダンスに関する研究及び公的文書の分析をし、次に制度面、理論面での歴史的変遷、議論を整理し全体像を把握する。なお、これらの作業では、デンマーク語、英語、日本語文献を対象に文献調査、ウェブ情報調査を行う。また日本比較教育学会や日本生涯教育学会等の国内学会に参加し、情報交換・意見交換を行う。そして基礎的調査として、2018年9月に現地での資料収集とインタビュー調査を行う。以上が当初の計画であった。
上記の計画に照らして、研究初年度の2018年度は、主として「国際的なキャリア教育・ガイダンスの改革動向の把握と先行研究の批判的検討」と「デンマークのキャリアガイダンスに関する制度面、理論面での歴史的変遷の整理」について研究を進めることができた。具体的には、可能な限りの先行研究及び公的文書の収集と分析を行った。また2018年9月に現地での資料収集を行い、日本比較教育学会や日本生涯教育学会の国内学会に参加し、情報交換・意見交換を行うことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は4段階で構成されており、第1段階では「国際的なキャリア教育・ガイダンスの改革動向の把握と先行研究の批判的検討」、第2段階では「デンマークのキャリアガイダンスに関する制度面、理論面での歴史的変遷の整理」を行う計画であった。
この点、先行研究の資料収集は概ね行うことができた。また、2018年に基礎的な調査として、現地での資料収集や関連施設の訪問も行うことができた。しかし、インタビュー調査は行えていない状況である。今年度の本格調査の前に、情報の整理と焦点化を行う必要性がある。

今後の研究の推進方策

今年度は、初年度でまとめた内容を基に、成人対象のガイダンスの取組に特化して調査と分析を行っていく必要性がある。計画の第3段階では「成人を対象としたキャリアガイダンスの機能と『従前学習認証』活用の実態分析」を行う。具体的には、2019年9月に教育省、成人対象の自治体ガイダンスセンター、ジョブセンター、成人教育・継続訓練センター、そしてガイダンスカウンセラーの養成、研修を担う大学において資料収集とインタビュー調査を行う予定である。また、今年度内に論文への投稿を予定している。

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公開日: 2019-12-27  

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