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2021 年度 実施状況報告書

戦時下日本の高等教育機関における「文化交流」の教育的機能に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K13081
研究機関筑紫女学園大学

研究代表者

山本 尚史  筑紫女学園大学, 人間科学部, 講師 (90767542)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード国際教育 / 国際理解 / 国際連盟 / 文化交流
研究実績の概要

本年度は、教育機関における「文化交流」がどのようなものとして実践されたのか、また「文化交流」においては何が大切にされているのか、という点に着目して研究を進めた。その際、「国際教育」、「国際」などの基礎的概念の確認を目的として研究を進めた。大正期に取りまとめられた『国際教育の理論及実際』をもとに、当時の「国際教育」概念について整理し、その目指すところ、実践への可能性について検討を行った。
成果として山本尚史「大正期における「国際教育」概念とその実践への模索について -『国際教育の理論及実際』をもとに-」『筑紫女学園大学教育実践研究』第8号、167-176頁、2022年2月。を執筆した(なお、この論文は育児休業期間に入る前に投稿・校正等をすべて終えたものである)。『国際教育の理論及実際』には、澤柳政太郎、阪谷芳郎、吉田熊次、田川大吉郎、野口援太郎ら、大正期の教育、政治、行政などの各領域をリードした人物による「国際教育」観が掲載された。当時の「国際教育」概念を考察する上では好古の史料であった。
また、「国際教育」を進める上では「心」「精神」の教育や発達が重視されており、当時、何に着目して教育活動を行うことが求められていたのか、という観点からも検討することができた。このことは、あらゆる教育段階に求められたことであった。今後の研究においては、学生生徒にどのような内容が具体的に教授されたのか等に着目して具体像に迫っていきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

戦時下の「文化交流」を考える上で、大正期にまとめられた「国際教育」に関する理論書をもとに、「国際教育」概念について検討できたことは、研究を進める上で「国際」、「教育」、「交流」の基礎的概念を整理する上で有意義なものだった。しかし、コロナ禍による追加の調査不足と、育児休業取得に伴う、スケジュールの遅れが生じているため「やや遅れている。」とした。。

今後の研究の推進方策

2022年10月まで育児休業に伴い、研究を一時ストップしているが、研究再開後には、「国際教育」の具体的方法、実践に着目して、高等教育機関での「文化交流」の在りようについて検討を進めていきたい。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍により出張等が大きく制約を受けたこと、また2021年11月より育児休業を取得しているため、当初予定していた研究活動が十分に出来なかったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 大正期における「国際教育」概念とその実践への模索について -『国際教育の理論及実際』をもとに-2022

    • 著者名/発表者名
      山本尚史
    • 雑誌名

      筑紫女学園大学教育実践研究

      巻: 8 ページ: 167-176

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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