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2018 年度 実施状況報告書

日本の就学運動における<教育の公共性>に関する歴史社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K13091
研究機関名寄市立大学

研究代表者

堀 智久  名寄市立大学, 保健福祉学部, 准教授 (70608710)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード日本 / 教育 / 就学運動 / 歴史 / 共生共育 / 原則統合 / インクルーシブ教育 / 公共性
研究実績の概要

本研究課題は日本の就学運動に関する歴史研究である。とりわけ、助成期間中は、1970年代から現在に至るまでの関東の就学運動の歴史記述を中心に行い、そこで提起された日本の<共生共育>の思想を複眼的な視座から把握することに力点を置いている。
平成30年度の前半は、日本の就学運動の資料で現在入手可能なものを探し、とりわけ関東圏の就学運動史の資料をできる限り入手した。申請者がこれまでの研究で入手済みの資料や論文等とあわせて、その資料が散在し入手が容易ではない日本の就学運動史のデータを充実させた。なかでも1980年代以降の就学運動については、障害児を普通学校へ・全国連絡会の設立時から今日に至るまでの会報に目を通しデータベース化を図り、また今日の就学運動との連続性をも意識しながら整理・分析の作業を進めてきた。平成30年度の後半は、これらの資料の整理・分析の作業に加えて、関東圏で就学運動に関わってきた人々にインタビューを行ってきた。たとえば、日本でいち早く「原則統合」の法制度への転換を提起した大谷恭子弁護士へのインタビューなど、日本の就学運動の歴史において重要な役割を果たした方からのデータを得ることを意識した。また、これらの作業と並行して、そこで収集したデータをもとに論文化の作業を進め、学術雑誌の論文投稿等の成果報告に努めてきた。今後は、その後の障がい者制度改革推進会議に見られる制度改革の議論など、今日のインクルーシブ教育の議論との関連性を視野に入れながら、さらなる検討を行いたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究の遂行にあたって、フィールドの方々をはじめ、多くの方々のご支援をいただいたことに感謝したい。

今後の研究の推進方策

今後の研究課題の遂行については、基本的に申請時の研究計画の内容のとおり作業を進める予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 「<地域の学校>へ行く/を問う――1980年代における障害児を普通学校へ・全国連絡会の運動と1970年代におけるその前史」2019

    • 著者名/発表者名
      堀 智久
    • 雑誌名

      『立命館生存学研究』

      巻: 第2号 ページ: 269-279

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「文系研究者の就職問題」2019

    • 著者名/発表者名
      堀 智久
    • 雑誌名

      『ゆきわたり』

      巻: 第516号 ページ: 23-26

  • [雑誌論文] 「『共生共育』の思想――子供問題研究会の1970年代」2018

    • 著者名/発表者名
      堀 智久
    • 雑誌名

      『障害学研究』

      巻: 第13号 ページ: 195-220

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「障害、障がい、障碍、どれが正しいの?――主体的に、かつ協同で学びを深めていく力を養う」2018

    • 著者名/発表者名
      堀 智久
    • 雑誌名

      『広報なよろ』

      巻: 153 ページ: 11

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公開日: 2019-12-27  

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