研究課題/領域番号 |
18K13095
|
研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
武 千晴 日本女子大学, 人間社会学部, 研究員 (90781526)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 非行少年 / 子ども福祉 / 司法福祉 / 社会的養護 / アフターケア |
研究実績の概要 |
応募当初の主たる研究計画はa.インタビュー調査、b.文献・資料整理、c.過去のインタビューデータの整理・テープ起こしであった。 a.については、予備調査として2019年に質問紙による全国全数調査を行い、更にそれを補足する悉皆調査を2020年に行った。質問紙は何れも調査対象である児童自立支援施設職員の協力を得て作成・回収されている(回収率100%)。現在、二度目の報告書を作成中である。 本調査であるインタビュー調査は、長引くコロナ禍のため未だ未実施であるが、ZOOMを使っての実査も視野に準備中である。 b.文献・資料整理について、全国各施設の児童自立支援施の年報や通信、記念誌などを収集・整理中であり、これを継続している。c.過去に行ったインタビューデータの整理・テープ起こしについても引き続き行っている。 このほか、国立武蔵野学院附属人材育成センター(旧国立武蔵野学院附属児童自立支援専門員養成所、以下養成所)より講師依頼を受け(2019年より継続)、児童自立支援施設で働く職員の育成事業にも携わることが出来、研究活動をする上で大きな力となっている。 また、2020年11月より立ち上げた児童自立支援施設職員を対象とした研究会も継続して行っている。同研究会は、児童自立支援施設の現場で働く女性職員の要望を受けて始めたものであるが、初回の2020年11月より現在に至るまでほぼ毎月クローズドの研究会を行っている。その内2回(2021年12月及び2022年3月の研究会)は外部講師を招き、内1回は男性職員や養成所生も参加するセミオープンの研究会を実行するなど、活動が充実して来ている。この研究会でZOOMを使用していることと、研究会を通じて児童自立支援施設職員との信頼関係が強まったことで、当初、予定していなかったZOOMを使ってのインタビュー調査も視野に考えられるようになっている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍により、当初、予定していたインタビュー調査が実施できていないことが大きい。また、本人の健康状態や家庭の事情(遠距離介護、遠距離看病、本人の疾病など)、遠距離通勤(非常勤講師)で思うように研究活動に集中できないことなどが理由である。 しかし、そのような中でも、研究活動では、対象である児童自立支援施設の職員の方々の協力を得ることができ、インタビュー調査の実施が現実的になって来たことが大きな収穫である。
|
今後の研究の推進方策 |
過去の年度では実施できなかったインタビュー調査(当初実施予定)については、今年度ZOOMを使っての実査が可能になると考えている。 また、悉皆調査は追調査を行ったことで、インタビュー調査の不足を補うことができると考えている。
|
次年度使用額が生じた理由 |
当初、予定していたインタビュー調査ができなったため。 また、テープ起こしを自分でやったため。(今後は外注する予定。)
|