ヒトの発達過程には環境や遺伝、その他さまざまな要因が影響することが分かってきている一方で、個人差が発達過程にどのように影響するか、あるいはその過程でどのように個人差が形成されていくのかは明らかにされていない。本研究では身体形状やサイズ、体重などの個人的特徴が新生児から乳児期の早い段階で感覚運動統合過程にどのように影響しうるのかを計測実験およびシミュレーションを併用することで検証可能とした。検証の結果、脳構造だけでなく身体パラメータが骨格筋間の感覚運動入出力や大脳皮質上の情報構造に影響することが分かった。
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