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2023 年度 研究成果報告書

子どもの権利擁護機関の設置構想:子どもの声を反映させる政策改善過程分析を通じて

研究課題

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研究課題/領域番号 18K13113
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分09030:子ども学および保育学関連
研究機関鳥取大学

研究代表者

畑 千鶴乃  鳥取大学, 地域学部, 教授 (60550944)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード子どもアドボカシー / カナダ / 子どもの権利 / オンタリオ州子どもアドボカシー事務所
研究成果の概要

オンタリオ州子ども・若者アドボカシー事務所による子どもや若者へのケースアドボカシー、若者らのセルフアドボカシープロジェクトによる社会変革を起こすシステミックアドボカシー、事故が起きた際の検証や調査、死亡の際の検視への立ち合い・意見表明という、「子どもと若者の独立した声」を保障する重層的なアドボカシーを開発し、他州と他国へのモデルとなった過程を実証した。
事務所閉鎖後も、同じ境遇にある当事者仲間と協同し、今ケアを受けている若者が成人を迎えケアが打ち切られることなく、それぞれのニーズに応じた移行支援が受けられることを目的とした基準評価モデルとその定着を目指した現職教育を構築する過程を解明できた。

自由記述の分野

児童福祉学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、日本で導入が検討されている公的子どもアドボカシーシステムに向けて、カナダ・オンタリオ州の示唆を得て、我が国に必須の仕組みと活動のあり方を提言する点に学術的意義をもつ。さらに公的子ども若者アドボカシー機関から支援を受けた若者が、その後さらに主体的にどのようなセルフアドボカシー活動を開花させたのか実証した研究は類をみず、同様に意義がある。さらに機関設置を目指した法制度、機関に付置される権限と機能、アドボカシー内容、人員体制と役割、アドボカシーを受けた若者の声の表現過程まで詳細に解明し、アドボカシーシステム整備を目指して包括的な知見を網羅しており、汎用性からみて社会的意義が高いと言える。

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公開日: 2025-01-30  

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