研究課題/領域番号 |
18K13122
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研究機関 | 和洋女子大学 |
研究代表者 |
池谷 真梨子 和洋女子大学, 家政学部, 助教 (50633129)
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研究期間 (年度) |
2019-02-01 – 2023-03-31
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キーワード | 保育所 / 幼児食 / 食材 / 食器 / 食具 |
研究実績の概要 |
本研究は「手づかみ食べ」から「食具食べ」への移行時期に着目し、0~2歳児の具体的な食支援について提言することを目的としている。「手づかみ食べ」から「食具食べ」への移行時期は離乳食完了後から3歳未満の時期に該当する。この時期の課題として、食べにく食材や食器・食具の使用についての課題があげられる。今年度は離乳食完了後から3歳未満までの食べにく食材や食器・食具の現状および家庭での食の悩みについて把握するため、千葉県保育協議会に所属する保育所776園の1歳児クラスの保育士と保護者および栄養士(調理員を含む)を対象に質問紙調査を2021年10月に実施した。栄養士を対象とした質問紙調査の主な結果を以下に示す。 栄養士を対象とした調査票の有効回収率は63.1%であった。回答者の保育所での経験年数は平均9.8±10.3年であった。離乳食完了後の食事を3歳以上児の食事と分けている園は66.1%であった。噛みにくい・飲み込みにくい食材22種類のうち、工夫している割合が80%以上であった食材は、根菜類93.3%、葉菜類91.4%、花菜類87.6%、きのこ類87.4%、りんご85.3%、わかめ・ひじきなどの海藻84.9%、切り干し大根84.3%、油揚げ83.7%、皮があるトマトや豆83.2%であった。これらの食材は離乳食完了後も配慮が必要な食材であることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
保育士と保護者を対象とした質問紙調査のデータ入力および分析が遅れているため。
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今後の研究の推進方策 |
【質問紙調査の分析】保育士と保護者の質問紙調査の分析を行う。栄養士対象の調査結果を12月の第22回国際栄養学会議で発表する予定である。 【ビデオ観察データの分析】2021年度までに蓄積した観察データをもとに、料理と食具を使用した食べ方との関係を分析視点とし、分析を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
質問紙調査の分析が遅れ、学会発表まで至らなかった。今年度の未使用分は次年度の学会発表のための費用として使用する予定である。
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